「復興美容室 絆」開店一周年。シャンプーも好評

2012年6月にオープンした「復興美容室 絆」が無事二周年を迎えました。東日本大震災によって岩手・三陸沿岸で被災した美容室は約120店舗にも及びます。

NPO法人「FEEL」は東日本大震災美容師復興支援会を立ち上げることで、同業者でなければ実現できなかった支援活動を震災直後から続けてきました。その一環で誕生した「復興美容室 絆」は被災した美容師が店舗を再建するまでの足がかりとしての役割を果たしてきました。当初はホテルの宴会場の一部を借りてのスタートでしたが、オープン当日から開店とともに満員となるほど盛況でした。現在の利用者数は月200人程度に落ち着いていますが、当初は月に400人から500人もの来客があったそうですから、非常時こそ美容室のニーズがあるともいえそうです。一番大変な時には髪型のことまでは気が回らないかもしれませんが、少し落ち着いてくると放置していた髪をきれいにしたいと思うのは老若男女問わずに共通しているのかもしれません。髪を整えれば気分も変わりますし、ひとりひとりの見た目をきれいにするという以上にその内面を元気づけた意味も大いにあったのではないでしょうか。仮設美容室で使用していたハサミもシャンプー台も全国の美容師仲間から贈られたものだったということです。一般人が被災地に送るものとしてまず思い浮かぶのは水、食料、衣料品ぐらいで、美容に関するものというのはなかなか思いつかなさそうですが、さすが同業者ならではの心遣いといえそうです。

現在では電車での移動が困難な人のための美容移動車「きずな号」や釜石店も営業していますが、釜石店では東京のネイルサロン「SERAI」のJNA11級ネイリストによる施術が受けられたりと、さまざまなイベントも開催しています。NPO法人「FEEL」では東日本大震災だけではなく、日本全国のさまざまな地域で発生した自然災害被害地域の美容師支援活動を行なっています。身体を整え、心も癒してくれる美容室は、ライフラインなどにくらべて後回しにしてもかまわないように思う人もいるかもしれませんが、被災地で美容室の再開を心待ちにしている人は予想以上に多いのだということを忘れないようにしたいですね。

>>>参考:「KISEI」http://www.kisei.jp/top/news/newssub/21.html

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